コーヒーには不思議な力がある。
この一杯で、言葉が、会話が、生まれる。
-
白と木を基調とした心癒される店内が目を惹く
-
Cafe gradual オーナー 野本雅代さん
お店を出したきっかけを教えてください。
昔から「カフェをやりたい」と思い、長年カフェやケーキ店で修行をしていました。きっかけとなったのは、家族の後押し。子育てが一段落して、4人の子どもたちと主人が私の背中を押してくれました。場所をどうしようかと悩んでいた時に、主人の実家に広い倉庫があり、カフェを造ることで、ここを栄える場所にしたいと考えていました。そして、背中を押してくれた子どもたちにとっても、カフェが第二の居場所になればという思いもあり、倉庫を改装してカフェを開こうと決めたんです。
-
造付の棚には店主が好きな器がずらりと並ぶ
-
アンティーク家具が魅力的な木の椅子と、季節のお花が素敵
古い倉庫だとは感じない雰囲気ですね。
倉庫の一階の天井剥がし、鉄骨のペンキ塗り、漆喰塗り外構など、自分たちでも手を加えました。
造り上げていく過程を楽しみながらできて、今では1つ1つが良い思い出になっています。
-
梁を設けた広々とした天井は、開放感も演出してくれる
-
住宅街の一角にあるカフェグラデュアル。木の外装が目印
扉を開けた瞬間に心地よい雰囲気が広がりますが、空間でこだわったところは?
空間のコンセプトは「自宅と同じように」。ここは、私の家とほとんど同じような空間です。例えば、カウンターから全体を見渡せ、天井が高く梁があって…。ここは、第2の自宅のような場所なので、私自身も居心地が良いです。
ゆるやかにと言うキーワードがピッタリなお店ですね。
グラデュアルの言葉の意味でもある「ゆるやかな」という言葉を常に大切に想っています。がむしゃらに、一生懸命ではなく、丁寧に・ゆるやかに1日をここから過ごして欲しいなと願っています。
-
オーナーこだわりの珈琲。ホッと心和む一杯を届けてくれる
-
人気のアップルパイとコーヒー。
野本さんにとって、暮らしを愉しむということは?
自分が夢中になること=愉しむことだと想います。私は、お店づくりや珈琲のこと、
トーストを1つ焼くにも、夢中になって愉しんでいます。
世界観を大切にした
小さなアート空間で、心の感性を磨く
カフェと併設しているギャラリー。絵画やモノづくりなど、季節によってさまざまアートに触れられる。野本さん自身30年ほどシルバー作家として活動していたこともあり、「素敵な作家さんを紹介したい」と想い、アート場を造ったそう。5坪の小さな小さな空間の中だからこそ、作家自身の感性を思う存分体感することができる。
Cafe gradual カフェ グラデュアル|オーナー野本雅代さん
野本雅代さん
Cafe gradual カフェ グラデュアル
蒲郡市竹谷町迫38-3
TEL : 0533-75-6651
open:10:00~17:00
定休:毎週水曜日・第2.4土曜日
※ この記事は、取材当時のものです。